板垣先生・土師先生・元河合塾の諸橋実先生の本が全巻揃っている事は、大変貴重です。いや、持っている方はほぼいないでしょう。
皆さんもご覧になって驚かれたと思います。
添削者はこの先生方に出会い、
「数学を正しく理解すること以上に優れた受験勉強はない」
ということを思い知らされました。
この先生方は、共通のことをおっしゃっています。
土師先生・板垣先生は、
「日本の数学(に限らないと思うが)教育は、困った状況にある。そして、私たちが言いたいのは次のことだ。
<受験数学>が数学教育をゆがめる原因だというのはまちがいである。
解法を暗記するような勉強方法をとっている人はたしかに少なくないが、
このやり方は受験勉強としてもくだらないのである。
数学の勉強は、高校数学と<受験数学>とにわけられるまえに、
よい勉強方法とまちがった勉強方法とにわけられるのである。
・・・中略
私たちは、また、入試を対象とする限り、基本的に高校数学の体系に拘束される。
しかしそれは間接的であり、相対的に自由であるといえる。
一面で入試の現実に即しながら、他面では高校数学の体系にこだわらずに、思いきった実験をし、
より発展的な体系を模索することができる。これが私たちの<受験数学>である。・・・中略」
これは40年以上も前におっしゃられていた文面です。
しかし残念ながら、今日の学校や予備校で、
このようなことを踏まえて子供たちに数学(他の科目もしかり)を
教えているとは思えません。
諸橋実先生は、またこうもおっしゃっています。
『世の中は「傾向」、「対策」、「予想問題」・・・等々、
ホントかウソかわからないような情報の洪水である。
われわれとしてはそれらに振りまわされたくはないが心情としてはどうしても心が動く。
それもある程度はしかたのないことであるが。
しかし、「東大用の数学」とか「早大用の数学」とかいうものがあるだろうか。
「文化系専用の数学」があるだろうか。
「数学」は「数学」であってそれ以外の何ものでもないと私は考えている。・・・中略
これは「信仰」の世界である。また、
「私の受験する大学で漸化式が出たことがないのでやらなくてよいか」という質問を
もらったことがあるが、これは「サボリ」の世界である。
ハナシを原点にもどそう。
われわれの基本的姿勢は、
どんな問題が出されようともそれなりに対応できる学力を身につけることではなかったか。
・・・中略』
これをお読みになって、心に響いた皆さんは正しい感性をお持ちです。
この、「医歯薬系の数学」の数学通信添削では、先生方の教えを受け継いだものをお届けします。
*だからといって、先生方の本を丸々使用していません。
教えを受け継ぎ、認められた添削者が、どこにも100%あり得ない独自の問題とテキストを
皆さんの立場に立って作成しています。
このやり方でないと、「合格」はおろか「正しい数学の理解」はあり得ません。
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